施設の老朽化に伴い建て替えが進められていた、鹿児島市の中央卸売市場魚類市場の新しい市場棟のうち1工区が完成し、5日に完成セレモニーがありました。
魚類市場の新市場棟1工区は、鳥や火山灰の侵入を防ぐ2階建ての閉鎖型施設として、おととしから建て替え工事を行っていたものです。
延べ床面積は1万1500平方メートル、総工費は48億5000万円です。1階の高床式卸売場はトラックによる陸路からの搬入に対応できるほか、低温卸売場にはマイナス20度まで対応できる冷蔵庫を設置して、魚の鮮度を保ち、衛生機能も向上しています。
また、2階の多目的室は、広く市民などに利用してもらい、市場に親しんでもらおうと設置されたもので、魚を使った料理教室などが予定されています。
中央卸売市場魚類市場 迫裕一市場長「衛生面や安全管理面ですごく良くなっている。その面を生かして、市民の方々に安心安全な水産物を届けてまいりたいと考えている。」
完成した新市場棟1工区には市場関係者が順次移転する予定です。一方、隣接する2工区については、来年度から建て替え工事を行い、全ての施設が完成するのは2021年度の予定です。