番組情報
2017.06.07

海と集落がつながる風習「浜下れ(ハマオレ)」と「ムシケラシ」

かごしま映像散歩・奄美の伝統行事「浜下れ」

奄美の伝統行事「浜下れ(ハマオレ)」

海と集落がつながる風習「浜下れ(ハマオレ)」と「ムシケラシ」

住用湾に面し、約90世帯が暮らす市集落では、
五穀豊穣を祈る行事『浜下れ(ハマオレ)』が、毎年5月に海辺で行われます。

海に面している集落しか「浜下れ行事」はほとんどないと思う。
みんなの寄り合う場ができる、なくてはならない行事と、集落の人は語ります。

また、集落では今年、途絶えていた米作りを再開。
20年ぶりに田んぼを復活させました。

海と集落がつながる風習「浜下れ(ハマオレ)」と「ムシケラシ」

独特の風習『ムシケラシ』

集落には『ムシケラシ』という、独特の風習が有ります。
農作物の害虫を捕り、海に投げて豊作祈願をするというもの。

虫と石を一緒に葉でくるみ、海に向かって投げる「ムシケラシ」という行事は、昔は奄美大島のどこの集落でもあったもの。
「豊作になってほしいという思いがあったと思います。」と、語るのは、区長の田川一郎さん。
農薬が高い時代に、たくさんいた害虫を殺して捨てる“気休め”みたいなもの。

ということで・・・行事の前に、まずは田んぼへ。
田んぼにはいろんな生き物たちも。

海と集落がつながる風習「浜下れ(ハマオレ)」と「ムシケラシ」

ムシケラシの準備ができたら、漁船パレードで「浜下れ(はまおれ)」が始まります。

子どもたちを乗せた12隻の船が、大漁旗をなびかせ海へ向かいます。
海と集落がつながる風習「浜下れ(ハマオレ)」と「ムシケラシ」

「浜下れ」は、田植えが終わった時期に労働の疲れを癒やす祭りでもありました。
船こぎ競争や島唄など、ひがな一日海で遊びます。

海と集落がつながる風習「浜下れ(ハマオレ)」と「ムシケラシ」

パレードの後は、船上から餅まきです。
集落の人々は、「この季節、毎年来ています。楽しいです。」

子どもたちが一列に並び、葉でくるんだ虫を、後ろ手に海に投げ入れます。

海と集落がつながる風習「浜下れ(ハマオレ)」と「ムシケラシ」

集落の人は「浜に来ないとね。潮風を受けながら呑むのが一番いい!これが最高!」
「これが一番の楽しみですよ。年に一回の行事だから楽しみにしています。」と話します。

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