フグにアカエイ、クラゲ。
これらの生き物に共通しているのは…毒。
イオンワールドかごしま水族館では現在、特別企画展「海の中をサバイバル!毒を使って身を守る」が行われています。
かごしま水族館・魚類展示係 築地新光子さん
「中には毒を持ってる生き物に、刺されてけがをしたりすることがあるかもしれない」
かごしま水族館・魚類展示係 築地新光子さん
「その時に慌てないように、水族館で勉強してから行くといいと思い企画した」
毒とはいっても身が有毒であったり、ウロコの代わりに毒の粘液を持っていたり、毒針を持っていたりなど、さまざまです。
会場には、そんな毒を持つ海の生き物23種、50点が展示されています。
こちらはクラゲなどの刺胞動物のコーナーです。
クラゲなどは毒針カプセル=刺胞を持ち、相手が体の表面に接触することによって毒針を発射します。
かごしま水族館・魚類展示係 築地新光子さん
「このクラゲ自体は、エサを取るために刺胞を持っている。近づいてきたプランクトンなどをしびれさせて、取り込むために刺胞を持つ」
かごしま水族館・魚類展示係 築地新光子さん
「人間が触れてしまうとエサと間違い、人間相手に刺胞を出してしまう、毒として注入されて人間が痛い」
海に行ったときにはクラゲがいないことを確認し、ラッシュガードなどを着て肌を出さないようにしたり、日焼け止めなどを塗り、皮膚の表面に膜を貼っておくなどの対策が効果的だそうです。
また、クラゲに刺された場合は、最初に海水で洗い流すなどの措置を確認しておくことも大切です。
そして毒を持つ魚として有名なのがフグ。
かごしま水族館・魚類展示係 築地新光子さん
「フグは自身で毒を作ることができず、食べたものから毒を集めて体に蓄積させる。養殖のフグは(エサが管理されているため)毒がないので、安心して食べられる」
しかし、フグのように毒のある部位を取り除いて食べればいい生き物もいれば、全身に毒を持つ生き物もいます。
かごしま水族館・魚類展示係 築地新光子さん
「煮ても焼いても毒が取り除けない、鹿児島にもいますね。南西諸島が多い、岩の下や磯採集するようなところにも」
「知らないものは食べないようにした方がいい」
来場者
「毒があって怖いが、きれいで面白い」
来場者
「どういうメカニズムで毒が入って体が痛い思いをするかよく分かった」
来場者
「こんなに毒のある生物がいると知らなかったので面白い」
毒を持つもの持たないもの、さまざまな生き物がかかわり合って存在している海。
毒を通じて、生き物や海の生態について学ぶことができるこの企画展は11月4日まで行われています。