8月下旬、海と日本プロジェクトが取り組む、「われはうみの子探検隊」の活動の一環として、子どもたちへ海に興味を持ってもらうためのイベントが2日間に渡って開催されました。
「楽しみな気持ちと、ちょっと不安な気持ちがあります。」
「海の生き物を知れることが一番楽しみ。」
向かったのは、阿久根市。
テーマは、『海の未来をアイデアで救え!商品開発で藻場を守ろう』。
近年、阿久根市では大量発生したウニによる食害などで海藻が減少する「磯焼け」が課題となっています。
そこで、駆除したウニの殻を再利用するアイデアを募集。選ばれた小学生20人がイベントに参加しました。
まずは、阿久根市の漁業の中心部・北さつま漁協で勉強会が開かれました。
北薩地域から参加した児童も加わり、地元の漁師などから阿久根の海で実際に起こっている磯焼けの問題や取り組みについて学びました。
北さつま漁業協同組合 青年部 洲﨑篤さん
「現在は丸裸の岩場になっております。これはもともと藻が生えていた岩礁。これが磯焼けの現状です。原因はウニや魚による食害ではないかということです。」
「生息しすぎたウニを間引きする。まず藻が生える環境を行ってあげる(ことが必要)」
勉強会のあとは、北さつま漁協直営の市場食堂「ぶえんかん」でランチタイム。新鮮な刺身やモズクなど、海の恵みをいただきました。
「新鮮でおいしいです。」
「初めて食べたけど、意外とおいしかったです。」
SUP体験も。環境省の『快水浴場百選』に選定されている脇本海水浴場。ライフジャケットを着てパドルの使い方を習い、陸から見ただけではわからない海の魅力を肌で体感。レース対決も楽しみました。
「(普段)あんまり海に行かない。あったかい」
「(水が)きれいです。透き通ってる。(SUP体験は)バランスを取るのが大変だった。でもザバーンってするのが楽しかったです。」
充実した1日目を過ごした参加者たち。この日を振り返って、鹿児島大学水産学部の鳥居先生と一緒にまとめ学習を行いました。
鹿児島大学水産学部 鳥居享司准教授
「命を有効にいただくことを考えることが大切であって、その視点とか考え方が、実はこの阿久根に根付いているということが、皆さん分かったよね。」
「どうすれば、人と環境を両方守れるのかっていうのをこれからも考えていこうと思います。」
「ゴミや気温上昇、魚もそうだし、藻場などの海藻類の環境も大変になっているということを初めて知りました。」「今日習ったことを家族に知らせて、海の大切さを広めていきたいなと思いました。」