(川﨑さん)「同じ街でも海から見ると違いますね」
錦江湾でクルージング事業を始めて10年以上、かごしまの海をこよなく愛するかごしまベイクルーズの代表、川﨑恭資さん。
この日は、ある目的のために船を出しました。
(川﨑さん)「今日は散策しながら、台風も通り過ぎたり大雨もあったので、その後どんなものが海岸に流れてきているか水中カメラでチェックしたいと思います。」
向かったのは、鹿児島市の磯海水浴場からほど近い河口との合流地点。
海に水中カメラを入れて様子を探ります。
(川﨑さん)「大きな危ないものがないか。だいたいどの辺にどの程度のものがあるかわかると、次回来た時にこの辺を潜って探ろうか(ということができる)」
(川﨑さん)「水中に入れてみます」
水中のカメラの映像は手元のスマートフォンでリアルタイムに確認。
危険なものやごみがあれば後日、ボランティアスタッフと回収します。
川﨑さんは週に1回程度、クルージングを楽しみながら海の状態を確認しています。
およそ一時間の探索。大きなゴミもなく、きれいな海が保たれていました。
(川﨑さん)「思ったほどごみがなかった、いい意味の無駄足というか。いろんな物が流れていると気づいてもらって、(川や海に)そもそも捨ててはいけないというところに繋がってほしい。」
川﨑さんは他にも、船を使ってごみ拾いのボランティア団体と一緒に陸上からだと手の届かない川のごみ拾いを実施したり、
桜島と鹿児島の間にある神瀬灯台への瀬渡しなども行っています。
さまざまな形で海と人をつなぐ架け橋となっているのです。
(川﨑さん)「生まれ育った町のそばにはこんな素敵な海がある。いつでも眺めに来たり、泳いだり、船に乗ったりいろんなことができるので大事にしていきたい。」
愛する海を守るために川﨑さんの活動はこれからも続きます。