桜島を中心にカヤックを使ったアクティビティーを企画している、鹿児島カヤックス。今年から新たにシーカヤックdeビーチクリーンと名付けたエコツアーの提供を始めました。エコツアーとは、自然を大切にしながら行う旅行のこと。
企画したのは代表を務める野元尚巳さん。桜島に流れ着く大量のゴミを見てツアー参加者とごみ問題を解決できないかと思ったのが始めたきっかけだったそうです。
「カヤックに乗るというアクティビティ。そして環境を知るという知的好奇心の満喫、そしてゴミを拾ったということでいいことしたという気持ちになってもらいたい。」「そういうのを全部ごちゃ混ぜにして何かを楽しく生息環境保護できないかなということでやっています。」
ツアー参加者はカヤックに乗り込み歩いて行くことのできない浜辺を目指します。
「江の島の向こう側に見えている山、あれが高隈山です。」「マグマが大地の途中で固まって、その比重が軽く盛り上がってできた山。」
浜辺に向かうまでの間、鹿児島の自然の説明が聞けることも魅力の一つ。
浜辺に上陸した後は打ち上がったゴミを拾います。
「プラスチック系は多いですよね。一番多いのは、発泡スチロール系。結構粉々になっていろんなところに散らばってしまうので、一番厄介なごみです。」
「釣り道具みたいなのもあって、ロープは竹のゴミとかにすごく絡みついてて取りにくかったです。」「楽しみながらかつ環境もきれいにできるっていう一石二鳥なツアーってすごくいいなと思いました。」
「ゴミ拾いだけじゃなくて、そこの景観であったりとか、自然だったりとか、生物のことも教えてもらったあとで、そこを守るためのビーチクリーナーということを学びながらできるので拾う時も植物のことを考えながら拾えて、すごくためになりました。」
野本さんはこのツアーを通して知ってもらいたいことがあるそうです。
「この場所っていうのは生き物がいっぱいいて、いのちがいっぱい循環している場所ということ。生物多様性があるんだってことは知ってもらったと思うんですよ。でも、そこにこうやって人間が出したゴミっていうのが存在することも事実ですから、このことを知ってじゃあ自分たちがやるべきことということは一体何なのかということを感じていただきたいんですね。」