8月10日、熊本市で行われたのは、マリンチャレンジプログラム2024 九州・沖縄大会です。
マリンチャレンジプログラムは、海や水産分野、水環境に関連する研究に挑戦する10代に対し、研究資金の助成や専門家によるサポートを行うものです。
大会では、高校生の研究グループ8チームがプレゼン発表を行い鹿児島からも2チームが参加しました。
鳳凰高校の濵上海翔さんらのチームは、地元のタカエビ漁の網で一緒に獲れた深海魚が廃棄されてしまっていることを知り、これらの深海魚の知名度を向上させたいとこんなものを作りました。
「深海魚で下敷きを作るというものです。実際に測った数は総数で108匹。このように解剖をして体長や内臓などを調べました。これらをもとに自作で考えたのが、この下敷きの画像です」
(鳳凰高校 濵上海翔さん)
「僕が元々解剖が好きで、下敷きにすることで解剖の面白さを知ってもらいたいと思って着目しました」
「今後は地域の皆さんへ下敷きを配布してフィードバックをもらいながら、全国にもこういう下敷きを広められたらと思います」
鹿児島水産高校の橋元瞭太朗さんらは、鹿児島県内でアオリイカの漁獲量が減少してることから、イカ柴に産みつけられたアオリイカの卵を回収して孵化させることに挑戦しました。
(鹿児島水産高校 橋元瞭太朗さん)
「海の近くにある寮でイカ釣りなどを毎日しているんですけど、それでイカが大好きになって、イカの資源が減っているという現状を知って、イカの資源再生に取り組もうと思いました。」
「たくさんの人からアドバイスをもらったので、進学した大学でもこのようなことを生かしてもっと研究に取り組みたい」
審査の結果、鹿児島の2チームは来年2月に行われる全国大会への進出はなりませんでした。
しかし、海の可能性に興味を持ち、研究を行ってきた彼らの挑戦はこれからも続きます。