鹿児島県最南端・与論島(よろんじま)から始まった「拾い箱」が、佐賀県唐津(からつ)市に設置されました。
「拾い箱」は単なるごみ箱ではなく、海に漂着したごみを入れる専用の箱で、誰でもいつでもごみ拾いに参加できることが特徴です。
この取り組みは鹿児島県内だけでなく、全国に広がっています。
今回設置されたのは、唐津市の西の浜と北浜海水浴場。地元の人たちや、多くの観光客でにぎわう場所です。
拾い箱の活動について知った地元からの要請で、今回、拾い箱の活動を推進するChange for the blue 鹿児島実行委員会が唐津市に拾い箱2台を贈りました。
拾い箱を設置されたことを記念して、この日は早速、市の職員や地元のボランティア団体などおよそ30人がごみ拾いを行いました。
参加者
「僕たちも拾い箱が欲しかった。よかったと思います」
「ポリ袋、発泡スチロール(を拾った)。遊び感覚でやらないと間に合わない」
「海がきれいになることによって唐津の人に唐津のよさを知ってもらいたいし、県外の人にもこんなにいいところがあったんだと気づいてもらえたらうれしいです」
箱にいれられた海洋ごみは今後、唐津市の環境課が回収していくということで、漂着ごみから海を守ること、そしてごみを出さないという意識を高めることなどが期待されます。
唐津市 市民環境部長 緒方俊寿さん
「気軽にごみを入れていただけるような仕組み作りができれば」
「穏やかな美しい唐津の海を50年先、100年先、引き継いでいけるように、市民みんなで大事に守っていきたい」