隆起珊瑚礁の島、喜界島にある喜界高校。ここにはある珍しい制度があります。
島外出身の高校生が喜界高校に通いながら、放課後や休みの日に研究活動を行うサンゴ留学です。

サンゴ留学生(兵庫県出身)
「豊かな環境で3年間過ごせるのは、充実した生活を送れると思った」

喜界島は隆起速度が世界トップクラスで、研究者からはサンゴ礁研究の聖地と言われています。
日本で唯一のサンゴ礁研究に特化した研究所もあり、現在17人のサンゴ留学生が寮生活を行いながら研究に励んでいます。

サンゴ留学生(東京都出身)
「サンゴの骨格内に取り込まれたマイクロプラスチックの量や、サンゴの影響について調べている」
サンゴ留学生(京都府出身)
「面白い研究ができて、いい環境でさせてもらっている」
海の中の水質や生物の研究という水と文化のかかわりなど研究テーマはさまざま。そんなサンゴ留学生は島出身の生徒にも刺激を与えているようです。

(島内出身者)
「自分たちももっと喜界島のことを知らないといけないと常々思っている」
また、研究以外にも、島のイベントや行事、農作業などに参加し、島の人たちと交流をしたり、島の文化に触れたりしています。
サンゴ留学生(静岡県出身)
「(ごまは)こうやって作られてるんだと、(収穫は)大変だけど、楽しい」

サンゴ留学生(埼玉県出身)
「研究やここでしかできないこと、好きなことをしたい」
小さな島で送る3年間の青春です。