東京で灯台の魅力や可能性について語るサミットが開かれました。
海上交通の安全を守る道標として誕生した灯台。全国にはおよそ3300基の灯台があります。
その文化的・歴史的価値を再確認し、新たな利活用方法を見出そうと東京で、海と灯台サミット2024が行われました。
まず、灯台を活用した地域活性化の取り組みが紹介されました。北海道・積丹町の神威岬灯台を利用した事例では
(積丹町地域活性化協議会 小山彩由里さん)
「(灯台を)観光資源としてはもちろん、教育の場にもなり得る資源として育てたい」
「幻想的な空間を貸し切りで楽しむことができる、ロマンチックかつ大人の冒険心をくすぐるツアーを実施」
また、灯台についての紀行集に参加した直木賞作家4人が取材をした灯台について語りました。
4人は、灯台を建設するために私財を投じた人がいたというエピソードや灯台守とその家族の安全のために地元の住民が手掘りでトンネルを掘った歴史などをあかし灯台が地域にとってどれだけ象徴的な存在で大切にされていたかを語りました。
(作家 澤田瞳子さん)
「灯台には古い歴史がある、人が集まって、過去を見て未来を考えられるような場所になってほしい」
活発な意見が交わされたこの日のサミット。灯台の魅力を改めて感じるイベントとなりました。
海と日本プロジェクトin鹿児島は日本財団が推進する海と日本プロジェクトの取り組みの一環として行っています。