深海魚はグロテスクで食べたくない…というイメージを払拭し、深海魚の魅力を広く知ってもらうことを目指す「かごしま深海魚研究会」
鹿児島の深海魚を「うんまか深海魚」としてブランド化し、認知度を上げる活動をしています。
発足から4年が経ち、深海魚を提供する飲食店が増える中、この試みを全国に広めたいと考える新たな協力者が現れました。
小学4年生の今西奏大さん。2年前、南さつま市の漁港で行われたイベントに参加したことがきっかけで深海魚に興味を持つようになったそうです。
小学4年生 今西奏大さん
「深海魚を食べてみたら、すごくおいしかった。でも深海魚はスーパーで売られずに、捨てられていることを知ってショックを受けた。おいしさをみんなに知ってほしいと思った」
百聞は一見にしかずがモットーの奏大さん。漁港を取材したり、スーパーで深海魚のオススメの調理法を聞きに行くなどして知識を深めていったそうです。
小学4年生 今西奏大さん
「料理法を人に伝えた方が、食べやすいと思ったから。(おいしかったのは)カガミダイの塩焼き。身がふっくらとしてジューシーで、骨も取りやすく食べやすかった」
そんな中、出会ったのが「かごしま深海魚研究会」。廃棄されてしまう深海魚をブランド化する活動に共感した奏大さんは、この取り組みを全国へ広めたいと考えたそうです。
PRの場に選んだのは、東京で開催された「海洋インフォグラフィックコンテスト」
これまでに培った知識をもとにレポートを作成。予選を通過し、全国から集まった人を前に発表しました。
小学4年生 今西奏大さん
「南さつま市の漁獲量と、漁師の数が半分に減っていて、漁師のほとんどが年配。南さつま市の漁業が衰退してしまうということを発表した」
小学4年生 今西奏大さん
「(市場価値がある)深海魚の魅力を広めるために、かごしま深海魚研究会が活動していることを発表した」
情報発信だけではありません。子ども食堂で深海魚料理のふるまいをするなど活躍の場を広げています。
小学4年生 今西奏大さん
「『おいしい!』『おかわり!』など嬉しい発言があった」
今後の目標は、深海魚をより身近な存在にし、未利用やゴミという言葉のない未来を作ることだと話す奏大さん。実現のための斬新なアイデアを抱いています。
小学4年生 今西奏大さん
「『東の深海魚王国』静岡県沼津市、『西の深海魚王国』鹿児島となって、『東西深海魚王国同盟』を結んだら面白いかなと思っている」
深海魚の魅力をより多くの人に。
奏大さんの活動はこれからも続いていきます。