番組情報
2024.08.09

豊かな海の再生を目指して タツノオトシゴで海洋環境を発信

豊かな海の再生を目指して タツノオトシゴで海洋環境を発信

MBCテレビ「かごしま4」8/9放送

「薩摩富士」こと開聞岳を一望できる番所鼻自然公園。
海の浸食によってできた岩礁は、干潮時には散歩を楽しめます。

園内には日本で唯一のタツノオトシゴの観光養殖場があります。

加藤紳さん
「ひとまとめでタツノオトシゴと呼ばれていますけど、その中には50種くらいいる」

加藤紳さん
「ゼブラスナウトシーホース、体がトゲトゲなのが特徴です」

加藤紳さん
「カリビアンシーホース、口が長くて格好いいですよね。スリムなタツノオトシゴですね」

鹿児島にも生息するクロウミウマなど、館内では常時5種類を展示しています。

このタツノオトシゴだけがするおもしろい行動があります。

加藤紳さん
「オスが出産をするんです」

加藤紳さん
「まず、メスが卵をオスのおなかの袋に渡します」
「オスはおなかの中でこの卵を孵します」

加藤紳さん
「2週間から1カ月ほどかけて育った赤ちゃんがオスの中から誕生するんです」

夫婦円満や安産の象徴となっています。

「10年ぐらい前に2、3回来た」「その後、子どもたちが生まれて大きくなった」

近年、タツノオトシゴが暮らす藻場が減っています。原因は海の砂漠化といわれる磯焼けです。

「50年ぐらい前は船を航行するのが困るくらい海藻が茂っていた、その海藻を揚げるとタツノオトシゴが巻き付いていた。今は1匹探すのも困難」

藻場の再生に向けた取り組みも行っていますが、思ったような成果は出ていません。

この日、隣町の高校で行われたのは、人生の先輩に生き方を学ぶ授業。

「自分の人生を振り返ると、タツノオトシゴという人生のテーマを発見することができた。豊かな海のシンボル、タツノオトシゴを知ってもらうことで、海に興味を持ってもらう」

タツノオトシゴを通じて海洋環境を発信する加藤さん。
目指すのは、野生のタツノオトシゴが幸せに暮らせる豊かな海です。

\ 記事をシェアしよう /
X LINE ニュースを共有

関連リンク

マリンチャレンジプログラム2024 九州・沖縄大会
番組情報
2024.09.11

マリンチャレンジプログラム2024 九州・沖縄大会

われはうみの子探検隊2日目 錦江湾の深海魚を調査!
番組情報
2024.09.10

われはうみの子探検隊2日目 錦江湾の深海魚を調査!

ページ内トップへ