世界で問題となっている海のごみ。海に存在しているプラスチックゴミは1億5000万トン以上と言われ、年間およそ800万トンのゴミが新たに流入されていると推計されています。
そのゴミを減らすための小さな町の取り組みが、今世界に広まっています。
志布志湾に面して全長7キロ続く松林で有名な、国の松原がある鹿児島県大崎町。人工1万3000人程の小さな町ですが、リサイクル率はなんと12年連続全国1位。
リサイクル率の全国平均はおよそ20%に対して、80%以上と高い数字を維持しています。
その継続的な活動が認められ、2018年に「SDGsアワード内閣官房長官賞」受賞。
(大崎町町役場 住民環境課 環境対策係長 松元昭二さん)「住民の皆さんが自分たちにできることは何かないかと動いてくれた結果が、今の分別・リサイクルの取組になっている」
町と住民が一体となって取り組む大崎町。
定期的に海の清掃活動を行うなど、リサイクルやごみの分別に対する意識が根付いています。そのノウハウを海外に伝える活動も。
(大崎町町役場 住民環境課 環境対策係長 松元昭二さん)「インドネシアのデポック市で技術の移転という形で支援しています。インドネシアは海洋プラスチックの排出国としては世界で2番目に多い国で、大崎町の国際的な取組が海洋プラスチックごみの抑制につながって、海がきれいになっていけばと考えています。」
デポック市での活動が評価され、バリ州や首都ジャカルタ州でも支援を行う大崎町。小さな町の取組が世界に広がっています。
(大崎町町役場 住民環境課 環境対策係長 松元昭二さん)「大崎町はリサイクルで、世界のゴミ処理を変えていきたいと思っています」