沖永良部島の北部、国頭集落では、毎年夏になると行われる「体験学習」がある。
それは「汐干し」体験。太陽に照らされ熱くなった岩場に海水を打ち続け、濃度が濃くなった海水を集めて濾し、翌日、煮詰めて「塩」をつくるというもの。
昭和30年ごろまで、国頭集落の女性たちは、この方法で塩を作り、島内のほかの集落をくまなく回って、米や農作物と交換し暮らしを立てていた。
そんな先人たちの苦労を体験し、学んでもらおうという「汐干し体験」。
今年も国頭小学校の6年生がその汐干しを体験、子供たちの奮闘振りを紹介する。