これまで与論島より南方に生息するとされていた絶滅危惧種のエビの仲間が、口永良部島で新たに発見されていたことがわかりました。
口永良部島で新たに発見されたのは、淡水にすむヌマエビの仲間・ミナミオニヌマエビです。
体長はおよそ2センチで、鹿児島県が絶滅危惧種に分類しています。
今年3月、屋久島環境文化研修センターの職員が、口永良部島の金岳小中学校の近くの水路で珍しいエビを発見。千葉県立中央博物館に確認を依頼したところ、ミナミオニヌマエビとわかったということです。
これまでミナミオニヌマエビは、国内では琉球列島や小笠原諸島に生息することが知られ、県内では与論島だけで確認されていました。今月15日付けで日本生物地理学会に論文が受理され、今回の発見でミナミオニヌマエビの生息地の北限が400キロ以上更新されることとなりました。