十島村の諏訪之瀬島で去年2月から座礁したままになっていたタンカーが、6日朝早く、えい航に成功し、およそ1年4か月ぶりに撤去されました。
この問題は、去年2月、パナマ船籍のタンカーおよそ5400トンが、エンジントラブルで漂流した末に諏訪之瀬島で座礁したものです。タンカーの撤去作業は3月から始まっていて、撤去を請け負った業者が沖合いの船からチェーンで引っ張り、先月初めに引き出す予定でした。
天候の影響や作業の難航で撤去は延期を繰り返していましたが、十島村役場によりますと、タンカーは、5日夜遅く、座礁地点からの引き出しに成功し、6日朝早く、えい航が開始されたということです。タンカーは8日に熊本の八代港に到着し、その後、解体される予定です。
座礁から1年以上経過して、撤去されたことについて、十島村の肥後正司村長は「事故もなく無事に撤去されたことを喜んでいる」とコメントしてます。