鹿児島市にある、かごしま水族館。
ここに、去年新たな展示コーナーが登場しました。
その名も「クラゲ回廊」。
色や大きさの異なるクラゲがずらりと並ぶ、癒しの空間です。
「クラゲ回廊」の展示を企画した学芸員の築地新光子さん。
築地新光子さん「クラゲにもともと興味がありまして、いろいろ調べていたので本当にすばらしいところだな、と思いました。」
彼女が感動を覚えたのは、山形県鶴岡市の加茂水族館。
クラゲの展示数は世界一を誇ります。
鹿児島市と鶴岡市がもともと兄弟都市盟約を結んでいることから二つの市の水族館も交流を行なうようになりました。
築地新さんも、3年前に加茂水族館へ研修に行きました。
築地新光子さん「水槽の展示をするにあたって結露防止のしくみがこの水槽にもしてあります。山形のほうも夏は暑いと聞きましたので、違う方法があるよ、と情報交換しています。」
交流を通してクラゲの飼育法について学び、山形から贈られた品種だけでなく、鹿児島でクラゲを繁殖させることに成功。そして去年、念願のクラゲ回廊をオープン。
さらに、館内のレストランでは、加茂水族館とコラボしてクラゲのアイスクリームを開発。こちらは名物メニューとなっています。
築地新さん「離れている土地の違いを生かして、私は鹿児島の南の海のクラゲをいろいろ調べて、わかったことは情報提供していきたいですし。加茂水族館もいろいろな調査しておりますので、そういったこと教えていただいて、展示していけたらなって思います。」