MBCテレビ『かごしま4』では、甑島の海の恵みを活用したアクセサリー作りについてお伝えしました。
薩摩半島からおよそ30km離れた甑島。綺麗な海に囲まれた、昔から漁業が盛んな島です。
作っているのは“下野・フェイ・ダイリット”さん。フィリピン出身です。
アクセサリーの材料はアオブダイ。甑島の海でときより網にかかる魚です。
内蔵に毒のあるアオブダイは食用には向きませんがフェイさんが使うのは、この大きなウロコです。
取ったウロコはおよそ1ヶ月間丁寧に洗って臭みをとる作業を行い、様々な色に染めていきます。
日本で働いていたフェイさんは23歳の時に結婚、夫のふるさと甑島へやってきました。
アクセサリーにウロコを使うことを思いついて4年。試行錯誤を続け独自の加工方法を生み出しました。鮮やかな色にウロコの自然の模様が浮き上がります。同じ模様はなくどれも一点物です。
去年行われたかごしまの新特産品コンクールでは奨励賞を受賞しました。
最近ではウロコだけでなく、ウチワエビの尻尾を使ったピアス作りも挑戦中。手作りのアクセサリーを通して、甑島の海の魅力を発信しています。
「もともと捨てられる物をきれいに使って、甑島ならではの1つの宝石として、みんなに愛される作品をつくっていきたい」下野・フェイ・ダイリットさんの挑戦は続きます。