8月22日、23日の2日間、阿久根市で海と日本プロジェクトが取り組む『われは海の子探検隊』のイベントが開催されました。
テーマは『海の未来をアイデアで救え!商品開発でも場を守ろう』
1日目は阿久根市で問題となっている藻場の減少、磯焼け、ウニの駆除の取り組みについて学習。他にも海でSUP体験を楽しみました。
2日目は早朝から北さつま漁協で、魚の水揚げを見学。
北さつま漁業共同組合 新町昭久さん
「今日捕れた魚が、まず真アジ、ウルメイワシ、サバです。」
捕れたての伊勢海老を見て子どもたちから質問も
「サイズや足がなかったり、脱皮したての軟らかい伊勢海老がいるので、それを選別しています。」
さらに、阿久根市の水産加工会社小塚水産が開発した、ウニの殻を活用したスカーフ染めも体験しました。
ウニのトゲを粉末にしたものを、クエン酸とお湯が入ったものに入れて溶かし、布を煮詰めて石灰水に浸すと、鮮やかな薄紫色に。
「きれい。」
「側線とかがよくできてうれしかったです。きれいにできてよかったです。」
思い思いのデザインに仕上がり、大満足の子どもたちです。
昼食は『ドライブイン潮騒』で海鮮丼。
漁師が水中銃で採った海老やコロダイ(イサキの仲間)などの新鮮な魚介をいただきます。
いよいよ今回のテーマウニの殻を使った商品開発します。
協力したのは、実際にウニの殻を使ったお菓子など、商品の企画販売をする『株式会社 下園薩男商店』
販売店に併設する工場『イワシビル』を見学しました。
株式会社下園薩男商店 渡辺貴大さん
「ここ2階は工場になってます。イワシビルでは20種類ぐらいの商品を開発から製造、販売まで全部やってます。」
株式会社下園薩男商店イワシビル 中野沙也加さん
「商品開発をする上で一番大事なことは、まず自分が誰に食べてもらいたいか、この人に食べてもらいたいとの考えて作ってほしい。」
この2日間で見てきた阿久根の海やウニの殻について感じたことを書き出し、オリジナル商品を考えていきました。
「商品名は元気と足の速さが生まれる不思議なお菓子で、ターゲットは周東佑京選手です。」
「商品名はウニからの贈り物です。ターゲットは、同級生や中学生のいとこなどの12歳~15歳に食べてもらいたいです。」
「商品説明はパッケージに海のことが知れるクイズがあったり、頑張れなどの言葉があります。ウニの殻や伊勢海老、イワシが入ったふりかけです。」
2日間を振り返って
「まったく知らない人とかと話したりするのが、あんまり得意ではなかったけど、こういう活動を通していろんな人と仲良くなれたのもうれしい。あと自分たちの生活に関わる海の問題とか、藻場のいろんな問題とかも知れてよかった。その解決に向けてのやり方とかも知れてよかったと思った。」
鹿児島大学水産学部 鳥居享司准教授
「海っていうのは我々の生活になくてはならない存在であり、だからこそ我々は一つ一つ、自分たちの生活のことを考えていかなきゃならない。というのを一歩一歩考えていただければなと思ってます。」