一般社団 海と日本PROJECT in鹿児島は、毎年「われはうみの子探検隊」を結成し、体験学習イベントを実施しています。2024年も8月24日・25日の2日間で「われはうみの子探検隊~錦江湾の宝物を守れ!」を開催いたしました。
イベント2日目、鹿児島市の鹿児島中央魚類市場に行き、鹿児島県漁業組合の宮内和一郎代表理事専務より鹿児島県内各地で水揚げされる魚類と、主に温暖化による影響などを学びました。子どもたちは、深海魚を使ったオリジナル商品の開発に向けて、錦江湾は静穏な水域を有するものの地理的特性により、他湾と比べ台風の影響を多く受け、海水が深層から表層に沸き上がり深海魚が打ち上げられることが多くあることを認識することができました。
その後、Table of Smileの杉水流直子代表より、まずは本物の深海魚を持ってきてもらいました。なかなか見ることのできない深海魚に、子どもたちは興味津々、次々と触り、実際に目で見て、触って、臭いを嗅いだりしました。グロテスクと言われる深海魚ですが、子どもたちからは「可愛い、かっこいい」「ぷにぷにして気持ちいい」など、ポジティブな意見が多く出てきました。
その後、魚を使った昼食づくりを行い、タイの手巻き寿司と、深海魚のみそ汁を作りました。深海魚のみそ汁に関しては、「味は良いけれど骨が多くて食べずらい」という声があり、深海魚を五感で体感しました。
その後、杉水流さんより、商品開発について、どう考えていくか、コツなどを学んだあとは、班に分かれて深海魚を使った商品開発のブレインストーミングを実施しました。
2日間で学んだ海の恵みや、自然の大切さについて、各班のメンバーで学びのノートを活用しながら、ディスカッションを行い、「深い海からこんにちは おかずパフェ」「シン・アイスクリーム」「深海魚に栄光あれ★進化づくしラーメンセット」など、子どもたちから様々な面白いアイデアがたくさん。杉水流さんは、子どもたちのアイデアを導き、様々な角度、目線から見ること、アイデア同士を合体させることなどをアドバイスをいただき、子どもたちも大変盛り上がりで商品開発アイデアを発表しました。
深海魚に実際に触れ、ポジティブなイメージへと変わり「深海魚を知らない人に届けたい」という気持ちから商品開発を行った子どもたち。子どもたちの思いをのせて、松野下蒲鉾とコラボレーションし、地元の新鮮な魚と深海魚をはじめとした未利用魚(珍魚)を活用した「さつま揚げ」を作りました。
鹿児島の海の文化と歴史に育まれた「さつま揚げ」を是非味わってください。
コラボレーションした「さつま揚げ」は2025年3月8日(土)販売開始です。