海洋ごみの問題が深刻化する中、今年は新たに、その対策などを考える取り組み、「チェンジ フォー ザ ブルー」を進めています。
日本財団と環境省は、ことし、海洋ごみ対策に積極的に取り組む、団体や企業などを表彰する、「海ごみゼロアワード」を創設。優れた活動を国の内外に発信します。
きょうは、プラスチックごみを使ったアート作品などで、海洋ごみの対策を呼びかける鹿児島市の団体を紹介します。
子どもたちが貼り付けているのは様々なプラスチックです。
家庭から出たごみ。そして、小さなかけらは海を漂い、海岸に打ち上げられていた、ごみです。
鹿児島市の環境アート団体「色響」は小学生から大人までおよそ20人で活動しています。
代表の芳田聡子さんはピアニスト。7年前に色響を立ち上げました。
(色響 芳田聡子 代表)「色響は音楽やアートで、みなさんに少しでもプラスチックごみを減らしていける、きっかけづくりができたらなと思います」
色響では、海岸のごみや、流木などの漂着物でアート作品をつくったり、楽器をつくって演奏したりして、海洋ごみや、環境問題と向き合い、未来のことを考えています。
去年の夏にはいちき串木野市の照島海岸でごみ拾いをしました。日本だけでなく、外国からも流れ着いたごみ。
子どもたちは、その量の多さや、カラフルなプラスチックが多いことにびっくりしたといいます。
「数え切れないくらい海岸に打ちあがっていて。魚が絶滅しちゃうんじゃないかって、とても危機感を感じました」
みんなで、海洋ごみについて調べた、子どもたち。壁新聞にまとめて発表しました。
「マイクロプラスチックについて、みんなで学びました。「このままでは海の生き物、さらには人間に影響が及びます」
「海にいくと、いっぱいごみが落ちていました。このままでは地球が危ないと思いました」
カラフルなプラスチックでアート作品をつくる色響の子どもたち。
一見華やかな作品の背後にある、環境問題について、思いをはせてほしいと願っています。
「緑のあふれた美しい自然を見て、ごみを減らしていけたらいいなと思って作りました」
(芳田聡子代表)「海外から流れついたものが多かったので、やっぱり海で世界はつながってるんだなと思いました。こんなにカラフルなものが、ごみとして、いろんなところから流れてきているということを、まず、知ってもらえるきっかけになれたらなと思います」