海の生態系に影響を及ぼすと言われる海洋プラスチック問題について、子どもたちに理解を深めてもらおうと、鹿児島市で小学生を対象にした体験講座が行われました。
これは鹿児島市が主催したもので、小学1~6年生までの9人が参加し、3回に渡ってワークショップやフィールドワークが行われます。
(MBC 住吉大輔・気象予報士)「便利なものを作り出すのと反対に、二酸化炭素を出すということになってきた。二酸化炭素というのは、温室効果を強める働きがある。温暖化がどんどん進んでいる。」
今回はまず、環境問題と気候をテーマにした気象予報士による講演を聞き、地球温暖化によって海に与えられる影響や、プラスチックゴミが海に流れ着いたことにより、多くの生き物がそのゴミを食べてしまっている現状などについて学びました。
そして、身近なものから脱プラスチックに取り組もうと、水洗いして繰り返し使える「みつろうラップ」を作りました。
(海と日本プロジェクト in 鹿児島 推進リーダー・柴 さとみさん)「手で温めます。すると、なんと!密着します。」
みつろうラップは、ミツバチが巣を作るために分泌するろう”みつろう”と、布からできているラップのことです。使い捨てではなく、水洗いをすれば繰り返し使えることから、エコなラップとして注目されています。
子どもたちは布の上にみつろうを散らして、その上からアイロンをかけ10分ほどで完成させていました。
(海と日本プロジェクト in 鹿児島 推進リーダー・柴 さとみさん)「水洗いができて環境にも優しい”みつろうラップ”づくり体験してもらいました!楽しかったおともだち~!」
(参加者)「楽しかったです。サンドウィッチとか(包みたい)」
(参加者)「できるだけごみを出さないようにしたい」
子どもたちは翌週に行われた2回目のワークショップでは、プラスチックごみを使ってコラージュボードなどを作ることに挑戦。
捨てられるはずのゴミを使い、個性的な作品を生み出していました。
ワークショップを通じてプラスチックごみが海へ及ぼす影響を知り、プラスチックを使用する量を減らすこと、適切にごみを処理することの大切さなどを実感していました。