海と日本プロジェクトでは10月10日~16日までの1週間を「海のごちそうウィーク」と定め「海のごちそう」をきっかけに、海に関する情報発信や海の未来を考える機会を提供するイベントやキャンペーンを行っています。今回、まぐろ漁がさかんないちき串木野市から「海のごちそう」を紹介します。
鹿児島県いちき串木野市は、遠洋まぐろ漁船の船籍数が日本一を誇るまぐろの町です。
いちき串木野市の水産会社「新洋水産」。
まぐろの加工のほか、物産館「薩摩串木野 まぐろの館」やレストラン「松榮丸食堂」を運営しています。
(海と日本プロジェクト in 鹿児島 推進リーダー 柴さとみ)「目の前に、まぐろがどーんと!びっくりします。こちらではカットされているんですね」
(薩摩串木野 まぐろの館 富田 康成館長)「まぐろをカットして、この形を量販店へ」
豪快にカットされたまぐろは量販店に卸しているほか、松榮丸食堂で味わうことも出来ます。
松榮丸食堂では、まぐろを美味しく、そして余すところなく食べてもらおうと考えられたメニューがあるんです。
【血合肉】
黒っぽいラインが血合肉で、100キロくらいのまぐろだと20キロくらいとれます。
背骨に近い筋肉で、大きな血管が近くを通っているため黒っぽい色をしています。
生臭さがあることからドックフードに使われることはあっても、これまではほとんどが捨てられてきました。
(薩摩串木野 まぐろの館 富田 康成館長)「(血合肉は)栄養価が高い成分が含まれていると発表された。(栄養価も)今後の販売の目玉になるのではと思う」
試行錯誤の末、開発されたのがまぐろステーキ丼!
血合肉独特の生臭さをなくす技術を開発し、普段は捨てられてしまう血合肉を使ったボリューム満点の丼を作りました。
(海と日本プロジェクト in 鹿児島 推進リーダー 柴さとみ)「血合い独特の風味やくせがない!上質のお肉みたい!」
そして松榮丸食堂のもう一つのオススメが…
おしゃれな料理が登場!
(薩摩串木野 まぐろの館 富田 康成館長)「若い人たちの魚離れがある。そういう方々のためにメニューの提案ができないか考えて、イタリアを意識しました。」
なんと!まぐろが洋風に変身!
まぐろの真子、卵を使ったスパゲッティと、洋風の味付けにしたネギトロをガーリックトーストにのせて食べる「まぐろイタリアンセット」。普段、あまり魚を食べない人にもオシャレにまぐろを味わってほしいと作られました。
「真子のねっとりとしっとりとした味わい、プチプチ食感が面白いです!」
「おしゃれなディップソースでガーリックトーストをいただいているよう」
特産のまぐろを余すところなく使うほか、いままで食べたことのない食べ方で、よりまぐろを身近に感じてほしい。常に新たなメニューを作り続けるのは、海の恵に感謝し、まぐろのファンを増やしていきたいという思いからです。
(薩摩串木野 まぐろの館 富田 康成館長)「元々まぐろ船に乗っていて、沖の苦労を承知している。魚食普及、魚離れを食い止めたい気持ち、子どもたちの世代にまぐろの料理はおいしいと伝えていきたい」