8月、豊かな海の未来について考えるイベント、「われはうみの子探検隊」が開催されました。
探検隊のテーマは、「海の未来を救え!錦江湾の宝物を守ろう」。
2日間かけて、錦江湾について調査します。
1日目、養殖カンパチの解体ショーや、養殖場での餌やり、錦江湾でのサップなどを体験した子どもたち。
「小さい頃から魚を食べるのは好きだったが、詳しく調べたことがなかったので、新しい発見が多くて楽しかった。」
2日目は、鹿児島市中央卸売市場 魚類市場へ。
鹿児島県全体の魚が集まる魚類市場。 まずは、流通について学びました。
(鹿児島県漁業協同組合連合会 宮内和一郎さん)「ここに入ってきたころは、ものすごく(獲れる魚の)量が多かった。(今は)当時の3分の1しか獲れていない。それだけ魚が少なくなっている。」
子どもたちに海への親しみや関心を高めてもらおうと 「海と日本プロジェクト」が企画した、このイベント。
探検隊、この日の最大のミッションは、錦江湾の深海魚について 調査することです。
(鹿児島大学水産学部 鳥居享司准教授)「何で十分利用されない(深海)魚があるのか?」
「人間が(魚を見て)グロテスクだから買わない。漁師が価値がないと思い捨てている」
深海魚を守るためにできることは何か。まずは実際に魚を触ってみます。
「変な触感で、いろいろと楽しい。」
昼食は、深海魚を使った料理を手作りします。
メニューは、オオメハタという深海魚のみそ汁。
水で洗ったオオメハタを、煮立たせたお湯に、まるごと投入。味噌を入れたら、完成です。
「骨は多いが、身がふわっとして、汁に味が出ている。」
太く巻いた手巻き寿司も食べて・・・大満足の子どもたち。
最後にオリジナル商品の開発に挑戦します。
前日に、大学生サポーターで居酒屋を経営している西さん、手作りの深海魚を使った餃子を試食した子ども達。
それを参考に、2日間の経験から、グループで話し合います。
商品名や、誰に食べてほしいかなど、思いついたアイデアを発表します。
魚の形をしたコーンに乗ったソフトクリームや、深海をイメージしたアイス、調理した魚とご飯を重ねたパフェなど、ユニークなアイデアが出てきました。
この中のアイデアのどれかが、なんと実際に商品化される予定なのだそう。
2日間かけて、錦江湾について学んだ子どもたち。
深海魚の魅力や可能性について知ることができました。
「深海魚は種類が少ないと思っていたけどいろいろな種類がいて、まだ発見されていない魚もいるのでこれからも調べたい」
2日間かけて錦江湾について学んだ子どもたち。深海魚の魅力や可能性について知ることができました。