小さなころから海に親しみ、魚を調べた全国コンクールでグランプリをとった鹿児島市のある小学生をご紹介します。
鹿児島市のとある家庭、お父さんと一緒に調理をしているのは小学6年生の中村大胡くんです。
(中村大胡くん)「キビナゴです。手開きっていう方法で刺身にしています。うまく行ったら美味しいですが、上手くいかなかったら舌触りが悪かったりして美味しくない場合が時々…おお…浮袋だ!きれいな状態…アルコール漬けにしようかな。」
大胡くんはただのお料理好きな男の子、というわけではありません。
(父・友幸さん)「料理というよりかは研究っていう感じですね。開いている間に何が見つけられるかな、料理をする前にヒレを広げたり、口を広げたりそっちが楽しみね」
(中村大胡くん)「魚は生きている姿だったら食べるところとか寝るところが見れたりするし、料理は美味しく食べる方法が見つけられたりするからどっちも好き」
(中村大胡くん)「ぷりぷり!100点中、82!」
小さな頃から生き物に興味があったという大胡くん。
喜界島に、奄美、錦江湾、鹿児島の様々な海の生物に触れてきました。
そんな大胡くん、去年大きな賞をもらいました。
「目指せ!第2のさかなクン 小さかなクンコンクール(2020)」グランプリの受賞です。
お料理をしている時に漬けていたハコフグの三角巾は、この賞で送られたものなんです。
(中村大胡くん)「これは去年、小さかなクンコンクールに応募したらグランプリをもらったもので、キビナゴについて調査して食べたりして好きなキビナゴ料理をランキング付けたりした」
鹿児島で親しまれている魚、キビナゴの手開きなどについて解説。ユーモラスなイラストや写真を使い、わかりやすくまとめられています。
錦江湾に面する鹿屋市の荒平天神です。大胡くん、この日は磯に生息する生き物の観察にやってきました。
(中村大胡くん)「ヤドカリ!!」
(中村大胡くん)「貝の中に巣を作って住む生き物。前に研究していたことがあって…ワカメとか飴とかいろんなものを回りに置いたら、ワカメが好きだったから藻とかを食べているんだと思う。」
ヤドカリの他に小さなフグやエビなど色々な海の生き物を観察することができました。
(中村大胡くん)「色んな柄や生体を持ったものがいたり、住処が違う生き物がいたりするので、とても調べ甲斐がある場所だと思います。」
(中村大胡くん)「海洋学者です。新聞やテレビなどでゴミを飲み込んだカメなどが死んでいるのを見たりして、マイクロプラスチックを無くす薬を開発したいと思ったからです。鹿児島の人々や、鹿児島の魚なども元気に暮らしていける海の環境が一番持続されていくといいと思います。」