
南九州市知覧町の塩屋海岸。

皆さんが夢中になって探しているのは・・・
「ぐるぐるしているのがウミウシの卵」「ホンクロシタナシウミウシ」

この日開催されていたのは、かごしまウミウシラボ主催の観察会。

子どもから大人までウミウシ好きの皆さんが集まりました。

「結構いっぱい来てる、4回目」
「埋もれすぎてる転石よりも、ちょっと浮いているくらいの方がウミウシが入る隙間がある」

かごしまウミウシラボ代表の西田さんは大学の頃から14年ウミウシを研究しています。
かごしまウミウシラボ代表 西田和記さん
「ふだん目に付かないだけで海の多様性は高い。いろんな生き物が身近なところにすんでいることを感じてほしい」

「意外と早く見つけられてよかった」

ひときわ熱心に探すこちらの女性が見つけたのは。

「ウミウシかどうかちょっと分からないんですけど」

小さすぎて肉眼ではよく見えません。

「ウミウシだったらうれしい」

この観察会は、ただウミウシを探すだけではありません。

採集したウミウシを種類ごとに分ける。

記録や計測なども行い、ウミウシの出現状況や海の環境変化の調査にもつなげています。

先程の小さなウミウシを顕微鏡で見てみると。
「すごい、これ見たことのない」「初記録じゃないですか。」

長年研究している西田さんも初めて見るという珍しいウミウシ、体長およそ4ミリの「トンプソンアワツブガイ」です。
「宝探しに例えられるんですけど、見つけたらすごくうれしい」

この日は全部で15種類のウミウシを観察することができました。

かごしまウミウシラボ代表 西田和記さん
「(ウミウシの種類が)鹿児島はだいぶ多い」
かごしまウミウシラボ代表 西田和記さん
「南北600キロに海がある。海岸線の地形も多様なので、その分いろいろなウミウシが見つかる」

かごしまウミウシラボ代表 西田和記さん
「参加者にもうれしさを共有してもらいながらやっていきたい」