鹿児島県屋久島町の北部にある一湊集落は屋久島の特産品である首折れサバやサバ節の原料となるゴマサバが水揚げされる港がある集落です。


毎年、豊漁や集落の繁栄を願う浜祭りが開かれています。

祭りでは、集落に古くから祭られている豊漁をもたらす神様「浜えびす」に祈りを捧げます。
今年は集落の区長や漁業関係者ら20人が集まり、手を合わせました。


「さばもついごて(サバも釣れますように)、びょうきもせんごて(病気もしませんように)、なんまんそうろう(南無阿弥候)!」


神事の後、子どもたちが集落に伝わる大漁祈願の掛け声とともに一斉に餅を海に投げ入れました。


「楽しかった。けっこう投げられた」
「健康で過ごしたい」

(一湊地区・小倉證区長)「これもって浜祭りの儀式が終わりました。皆様方に福が訪れることを期待しています」

例年行われていた船団パレードなどのイベントは今年は新型コロナウイルスの影響で中止に。
しかし、参加した人たちは儀式を通じて豊かな海の恵みへの感謝の気持ちを新たにしていました。