桜島の北東、およそ1.5キロに浮かぶ新島。
およそ245年前、火山活動により海底が隆起したことで生まれた、周囲23キロほどの小さな島です。
先月29日、新島でわくわく体験しようというイベントが行われ、県内の親子連れなど46人が新島を訪れました。
「新島に到着したぞ―!」
企画したのは、「かごしま環境未来館」と新島の保護や自然体験活動を行っている「ふるさと再生プロジェクトの会」
ふるさと再生プロジェクトの会 上岡利子さん
「自分の子ども時代と同じ経験を、今の子どもにさせてあげたい。新島の良さを知り、自然に触れてほしくてイベントをはじめた」
案内人として、新島に住む佐々木さん夫妻も参加。
まず島のシンボルでもある巨大なアコウの木を紹介してくれました。
佐々木和子さん
「245年前に島が海底から隆起して、20年後に人が住み始めた。」
佐々木和子さん
「大きい木が無かったので、防風林とか守り神としてアコウの苗を持ってきた。植えてから220年は経っている」
およそ6000年前の貝層を観察したり、昔の小学生の仕事の一つ、水汲みも体験しました。
参加者は体験を通して新島の歴史や自然を楽しみました。
「思ったよりも大きな島。きれいな砂浜があったり、6000年前の貝層などがあり興味深かった」
「桜島の近くにこんな素敵な場所があり、人が生きていた歴史を知れて、良い意味で新鮮な印象を受けた」
「住んでみたい、楽しい」
これだけ多くの人が島に来るのは久しぶりだったそうです。
佐々木和子さん
「子どもたちの声が響くのは、将来が見えるみたいで嬉しい、新島がにぎわえばいいなと思いながらガイドをした」
佐々木直行さん
「新島のことを伝えたくて、一生懸命ガイドをした」
フィールドワークの後は学びの場を与えてくれた新島へ、感謝の気持ちを込めて浜辺を清掃。
車のバッテリーや発泡スチロールなどを回収しました。
ふるさと再生プロジェクトの会 上岡利子さん
「子どもが”子供らしい姿”に戻れるように、新島で色んな体験ができる機会を増やしたい」
「新島ありがとう!」