迫力のイルカショーやゆったりと泳ぐジンベエザメ。 鹿児島市の「かごしま水族館」です。
かごしま水族館では新型コロナウイルスの影響で夏休み期間の入館者数は去年の同じ時期に比べ3~4割ほどでした。
感染拡大を防止するため、入り口でマクス着用を促したり、消毒を定期的にしたりなど対策を行っています。
イルカショーでは通常立ち見を合わせて500人ほどが観覧できますが、現在は観覧中の密を防ぐため、事前に整理券を配布し150人に制限して行われています。
「楽しかった」
「安心して見ることができました」
「子どもたちがどうしてもイルカが見たいと言って。いつもよりお客さんが少なくて見やすくてよかったです」
また、イベントも工夫しています。
佐々木章館長「今年はコロナ対策ということで『接触』『集まる』ということを減らすために『見る』『離す』ということを考えていきました」
これまで開催してきた「触る・体験する」という催しから今年は「見る・見つける」をテーマにクイズラリーを行っています。
じっくりと魚を観察し、新たな発見に繋げることが狙いです。
また、訪れた人たちの密集を防ぐための展示の工夫も。
水槽の横に設置してあるQRコード。スマートフォンなどで読み込むと…限られた時間にしか見ることができない餌やりの様子などを動画で見ることができます。
佐々木館長「映像で事前に見ていただいて見る時間を減らす、より理解を深めていただくとか。密度ある内容にするためにITなどを取り入れるとかそういうことを考えていきたいなと思いっています」
かごしま水族館にはいわゆる「withコロナ時代」への対策として見る時間を減らしたり、人を分散させたりする工夫を積極的にIT技術を取り入れながら行っていく方針です。
ただ、見る・触る・感じるなど五感を刺激することが出来る実物展示の良さをどういかすのか、また今年は自粛している体験イベントをどう行っていくかなど、今後について課題は山積みです。
そんな中でもかごしま水族館は進化を続け、子どもたちにとって癒やしの場、学びの場で有り続けたりと話します。
佐々木館長「魚の世界にはコロナはないので、気分をリフレッシュしたり新しく好奇心をわかしていただけたらいいなと思っております」