光を受け、7色に輝く、真珠です。でも普通の真珠とはちょっと違います。
「オーロラみたい」
「形も違っていて、バリエーションが豊か」
ひし形、ハート、ドロップ(しずく型)と形もさまざま。
奄美サウスシー&マベパール 野村嘉嗣・代表取締役社長
「日本で作っているのはもう奄美だけ」
作っているのは奄美大島に拠点を置く『奄美サウスシー&マべパール』。真珠の養殖から販売までを手がけています。
マべパールとはマべ貝から生まれる半円の真珠。
天然のマべ貝は潮流の速い場所に生息し、採取することが難しいことから、幻のパールとも呼ばれてきました。
独特の輝きからレインボーパールとも言われます。光の当たり方でさまざまな色に変化するのが特徴です。
奄美サウスシー&マベパール 竹下奈々さん
「真珠層のキメが細かく厚い」
周りの景色や人の顔が写り込むのは上質な光沢の証。
豊かな海がここだけの真珠を育みます。
瀬戸内町役場水産観光課 川畑光一さん
「大島海峡はリアス海岸で、入り組んでいる。地形的に風の影響が少ない」
「湾ではなく海峡なので、潮の通りがいい。新鮮な海水が外海から入ってくる」
自然の恵みを丁寧に育てることで美しい真珠が生まれます。貝の掃除は大切な仕事。
貝にきちんと栄養が行き渡るように付着物などを取り除き、選別して再び海に戻すという作業を繰り返します。
奄美サウスシー&マベパール 徳山李光さん
「体力仕事です。自然が相手ですからね」
奄美サウスシー&マベパール 柴田真一郎さん
「6年かかりますから(真珠が)できるまでに」
1粒の真珠を取り出すまで、実に6年。
真珠の収穫とも言える浜揚げの季節。
奄美サウスシー&マベパール 苗村光彦さん
「どんな珠が上がってくるのかな」
奄美サウスシー&マベパール 野村嘉嗣・代表取締役社長
「6年ぐらいかかってやっと真珠が取り出せるので、わくわくドキドキ」
いよいよ真珠を取り出します。今年の出来は…?
「平年並みにいい仕上がりで」
奄美サウスシー&マベパール 野村嘉嗣・代表取締役社長
「奄美の真珠を知らない人もたくさんいると思うので、できるだけ多くの人に知っていただきたい」