11月1日、夜。鹿児島市のかごしま水族館で行われたのは「海ごみゼロ!ナイトアクアリウム」です。
このイベントは夜の生き物たちの様子を観察してもらうと共に、世界で問題となっている海洋ごみについて広く知ってもらおうと開かれたもので、県内の親子10組40人が参加しました。
イベントでは、鹿児島大学の藤枝繁特任教授が海洋ごみが生き物や自然に与える影響について講演しました。
藤枝特任教授は、調査に行った北太平洋のミッドウェー環礁では親の海鳥がヒナ鳥に間違えてプラスチックごみをえさとして与えている現状などを報告し、日常生活の中で、なるべくごみを出さない工夫をすることの大切さを話しました。
(藤枝教授)
「海のごみというのは私たちが使ったもの、あんまりたくさん使っているとこぼれるんです。誰かが海に投げているのではない、もれているんです。海岸ばっかりきれいにするんじゃなくて、普段の生活からごみを出さないようにする」
また、無人潜水機を使い、錦江湾のマイクロプラスチックについて研究をしている池田高校の生徒らが研究経過を発表したほか、環境アート団体「色響」が漂着したプラスチックゴミを使って作られた楽器で演奏を披露しました。
参加者たちは、夜の水族館を楽しみながら、海洋ごみ削減に向けた意識を高めていました。