鳳凰高校 森田彩音さん
「みなさんは毎日海ととても近い環境で過ごしていると思いますが、今日はその身近な海について、新しい発見ができるような時間にしたいと思っています。」
3月。南さつま市の笠沙小学校で、鳳凰高校の生徒が『海の教室』を開きました。
鳳凰高校ではこれまで、課外授業の一環で南さつま市と一緒に深海魚のブランド化「うんまか深海魚 南さつま」に挑戦。グロテスクなイメージを持たれがちな深海魚の魅力を広めるための取り組みを行ってきました。
また、去年の夏東京で開催された『うみぽす甲子園2022 高校生の海のPRコンテスト』全国大会にも出場。海洋ゴミ問題についてプレゼンテーションを行うなど、海に関する学びを深めています。
―Q.『海の教室』の目的は?
鳳凰高校 森田彩音さん
「笠沙は深海魚がとても豊かな海なので、みなさんに知ってもらおうということで教室を企画しました。そのほかに、私が『うみぽす甲子園』で取り上げた海のゴミ問題を小学生の皆さんに知ってもらおうと思い企画しました。」
まずは身近な海・笠沙の野間池に生息する深海魚についての話。
鳳凰高校 東窪優希さん
「突然ですが、深海魚と聞いてどういうイメージを持っていますか?わたしが友達に聞いたのは“グロい”とか“怖い”“変な生き物”“おいしくなさそう・食べられなさそう”という意見が多くありました。」
「みんながいる南さつま市の深海魚ってこういうのがいるんですね。すごく怖い見た目をしているわけじゃないのに、深海魚は怖いというイメージがついてしまっているせいで、タカエビ漁のときに獲れても食べられることなく捨てられる魚になっている。」
「みなさんにも、深海魚はおいしい・食べられる・もっと食べたいと思ってもらえたらうれしいです。」
2時間目はグループワーク。笠沙の海の砂浜に紛れているプラスチックごみを選別して、砂の重さとごみの重さを比べたり、理想の海のポスター作りをしたり。
児童たちは授業を通して海を守ることの大切さを再確認しました。
(授業に参加した笠沙小の児童)
「海のことをいろいろ知れて、すごく勉強になりました。」
「笠沙の深海魚については知らないことだったので、初めて知ることができて、びっくりしました。」
鳳凰高校 森田彩音さん
「ごみの問題の話をした時にすごく驚いてくれたり、そうなんだって関心が引けたかなと思うので、今回『海の教室』をやって良かったかなと思います。」