ギョロリとした大きな目を持つ魚や、さまざまな大きさのエビ。
これらは生息水深帯が200メートルを超える魚介類、いわゆる深海魚です。
鹿児島大学水産学部や県内の水産会社・店舗でつくるかごしま深海魚研究会では、鹿児島の海で捕れた深海魚を『うんまか深海魚®』としてブランド化し、魅力やおいしさを発信しています。
かごしま深海魚研究会 大富潤代表
「深海魚はグロテスクな魚で、食べものじゃないと思っている方が多い。美しい、おいしいものもある、ぜひ召し上がっていただきたい」
鹿児島市西田の海鮮料理店『目からうろこ』。こちらの店でも毎日うんまか深海魚が入荷します。
目からうろこ 安田雄亮代表
「色々な魚種や調理法があって、考えるのがこっちも面白い」
うんまか深海魚のおいしさを知ってもらい、魚食普及につなげようと、3月14日から海と日本プロジェクトとかごしま深海魚研究会、目からうろこがコラボし、鹿児島の海でとれた深海魚メニューを提供するキャンペーンを始めました。
うんまか深海魚は捕れる数が一定しないものも多いため、どんな魚が出されるかはその日のお楽しみ。その日に入荷したうんまか深海魚をお店おすすめの料理で提供します。
この日、入荷した魚で料理を作ってもらいました。
まずはハマダイ。春野菜と一緒に純米酒で蒸します。
目からうろこ 安田雄亮代表
「ハマダイは蒸すとふっくらした身質になる」
かごしま深海魚研究会 大富潤代表
「食感が極めて良くなる。ハマダイをのような食べ方をしたのは初めて」
続いて錦江湾でしかとれないトントコシロエビ。エビを油で炒って甘みと香りを出し、グリーンピースと一緒に混ぜご飯にしました。
かごしま深海魚研究会 大富潤代表
「食感がパリパリ残っている、炊き込みご飯ではなく混ぜご飯」
目からうろこ 安田雄亮代表
「鹿児島にこんなにおいしい魚あることを、鹿児島の人から知ってもらって、うんまか深海魚目当てにお店にも来てもらえるようにしたい」
うんまか深海魚を一番のお勧め料理で。まだ味わったことのない魚と出会えるチャンスかもしれません。鹿児島深海魚研究会では、この取り組みを他の店にも拡大していきたいとしています。