鹿児島湾にある姶良市の重富海岸です。
大潮のときにはおよそ53ヘクタールの広大な干潟が現れます。
地元のNPO法人・くすの木自然館は干潟の生き物を探し、観察するツアーをしています。
干潟に向かった子どもたち。どんな生き物と出会えるのでしょうか?
「これ何だと思いますか?」
「何だろ?卵?」
「はい!正解です。これはキセワタガイという巻き貝のなかまの卵です。」
くすの木自然館 研究員 小野田剛さん「子どもたちに、いろんな種類の生き物がいるんだよということを感じてもらうのがまず大事だなと思っているところです。
最初はこわごわ触っていたのに、途中から自分達で率先してとっていたので、すごくうれしいなと思いました」
ヤドカリ、カニ、ゴカイなど子どもたちは21種類の生き物を集めました。
干潟を夢中になって歩いた子どもたち。
海には色々な生き物たちが一緒にすんでいることを肌で感じていました。
「ここを埋め立ててしまうとこんな海になってしまいます。みんなが遊びにきても生き物がいないし、ゴミがたまる海岸になってしまう。埋め立てると、工場や遊園地など建てられるのですごく便利なんですけど、こういう海がいいか、自然の海がいいか少しでも考えてもらえればと思っているところです。」
小野田さん「パッと見たときに何もいないような場所でも、実はよく見たらいろんな種類の生き物がいるんだよというのを感じてもらって、わたし達、人間だけの場所ではないんだよというのを感じてもらえたかなと思っているところです。」