南大隅町の大浜海岸です。まだ真っ暗な未明の時間に砂浜を歩く人たちの姿がありました。
渚を守る会 中村優さん「カメが上がっているかどうかを見回っているんですね。3時半になったり4時になったり、このメンバーで回っているんですよ。今年で25年目になりました」
渚を守る会は25年前から大浜海岸に上陸するウミガメの保護活動に取り組んでいます。
今年は5月21日に初めての産卵を確認、これまでに9回の上陸と4匹の産卵があり、486個の卵が確認されました。
中村さん「この間上がったところはこれです。足跡がついています。足跡を見て、そのまま埋めたところを探し当てて卵を掘り出すんですよね」
Q.掘り出した卵は
中村さん「保管場所に移します。卵が波で流されるから」
卵は海が荒れると波で流されてしまうため、安全な場所で保護します。
中村さん「今の所、3匹の分だけ卵をいれています。これが45~75日間でふ化してきます。産んだ状態の深さに合わせて卵を埋めています」
大浜海岸で保護された卵。夏には可愛い子ガメたちが生まれます。そして地域の人たちが集まり、放流会が開かれます。
中村さん「子ども達の喜ぶ顔が何とも言えないですよ。それが私は一番の生きがいなんですよ。」
寺園洋一さん「子ども達にすごくいい砂浜を見てもらうのと、これからを担う子ども達ですので、子ガメの生命の大切さを教えてあげたいなぁという思いで、やりがいを感じております」