バケツを手にしているのは錦江湾で学ぶ学習会の参加者たち。
向かった砂浜で何が行われるのでしょうか。
藤枝繁特任教授「海岸でごみ拾いをされたことがある人…みなさん、流石ですね。どうですか?綺麗ですか?」
参加者「そんなに悪くない」
藤枝繁特任教授「それではみなさん、一度跪いて、これぐらいで、海岸の砂浜を特に渚の線のところで、よーく見て下さい」
海洋ゴミに関して研究している鹿児島大学の藤枝繁特任教授に教わりながら砂浜を観察すると…見えてきたのは
藤枝特任教授「何かおや?っというものが無いですか?例えばですね、青い色だったりとか、赤い色とか、緑色とかありません?
マイクロプラスチックというのは5ミリ以下のプラスチックのことを言います。こういうやつがどこかありそうなところを軽くスコップ1杯分だけすくって下さい」
5ミリ以下の小さなプラスチックごみ、マイクロプラスチック。
世界中の海を漂い、回収不可能とされ、国際的な問題となっています。
スコップでひとすくいした砂の中からピンセットでごみを選り分けていきます。
すると、青や緑の小さなプラスチックが次々に見つかります。
藤枝特任教授「こういう緑のやつが浮いてくるかもしれません。これは何かわかりますか?事務所の入り口とかに何かないですか?緑のものが。鹿児島の方はおそらく灰と一緒にこう、これを側溝に捨てると、川に流れて海に行きます。
実は知らないところで海を汚しているっていうのが私たちの生活なんです。」
緑色のマイクロプラスチックを発見。小さな瓶に入れます。
「小さなごみがいっぱい入っています。あんまりごみを捨ててはいけないなと、少しでも減らさないといけないかなということろ。この子の次の世代にも同じぐらいきれいな海が残せるようにとは思っているんですけど」
藤枝特任教授「マイクロプラスチックというのは、海洋に粉々になって広がっていくんですけど、海岸というのは海のフィルターという役割を持っていますので、そこに集まってくるんですね。ですから我々の目でなんとか目に見えるようになっているのが海岸に打ち上がるマイクロプラスチックです。
拾えるのであれば、海岸で集まりますので、そこでみなさん一度、マイクロプラスチックを見ていただいて、少しずつでも回収し、マイクロプラスチックのもとになるプラスチックごみをしっかり回収するとともに、海にごみが出ないようにごみにならないように普段の生活で努めてほしいと思っています」