鹿児島の海にはたくさんの種類のサンゴが生息しています。そこは多くの生き物が集まる場所。
サンゴのある海は豊かな海の象徴です。
こんなところでも見ることができます。
いおワールドかごしま水族館のサンゴ繁殖センター。今年オープンした新しいコーナーです。
県内の海で採集したおよそ50種類のサンゴを展示しながら、その生態や繁殖について紹介しています。
このコーナーを企画したのは飼育員の出羽尚子さん。
鹿児島の海でサンゴの研究を15年続けています。
出羽尚子さん「やっぱりサンゴって見た目で動かないので、魚と違って生きていること自体が感じられにくい生き物なんですけれども、繁殖っていうところが一番ダイレクトに生きている動物、生き物っていうところが伝わるところだと思いますし」
一見、植物のように見えるサンゴですが実は動物なんです。
出羽さん「非常に貴重な生き物と今は言われていて、海の中でもいろいろな環境問題の影響も受けていますし、数が減っていると言われている生き物ですよね。やっぱり鹿児島の海でもいろんなことが起きてますので」
主に種子島周辺で見られる「ハナサンゴモドキ」です。
絶滅の恐れがありますが出羽さんはその繁殖に世界で初めて成功しました。
さらに、国際サンゴ礁年である今年は、もっと多くの人にサンゴを知って貰おうと、様々なイベントを企画しています。
子どもたちが触っているのは生きているサンゴです。
においを嗅いだりじっくり観察をしたり、体験しながらサンゴの生態を楽しく学びます。
子どもだけではありません。保護者のみなさんも興味津々です。
豊平アナも生きているサンゴを触ってみました。
「思ったよりもゴツゴツしているんだね」
「こっちの小さい方をさわると粘液みたいなものが出てきました」
まずは興味を持つことが海への入り口です。
出羽さん「野生のサンゴがどんなふうに生きているのかということを水槽で飼育することで知ることが保全につながっていけばいいなというのはあります。」
小さな水槽が大きな海へとつながっていきます。