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2019.06.06

【MBCニュース】無人島の“新島(しんじま)”元島民が移住に向け準備

無人島の“新島”元島民が移住に向け準備

桜島の北東にある無人島・新島

MBCテレビ「MBCニューズナウ」6/5(水)放送

6年前に住む人がいなくなりましたが、元島民がふるさとへの移住に向けた準備を始めています。

新島への行政連絡船が出航する桜島の浦之前港には、ある夫婦の姿がありました。北九州市の佐々木直行さん(65)と和子さん(59)です。
和子さんは、小学6年生まで新島で過ごした元島民です。佐々木さん夫婦は最近、ある決断をしました。

(佐々木直行さん・和子さん)「鹿児島市の新島に夫婦で移住することを決断しました」

新島は、桜島の北東にある周囲およそ2キロの島です。ヒジキ漁が盛んで、ピーク時は、およそ250人が住み、学校や商店もありましたが、6年前に無人島になりました。

和子さんの姉の東ひろこさんら元島民は、ふるさとの再生のためNPOを立ち上げ、島の保全や自然体験イベントを続けてきました。2人も北九州から月に2回程鹿児島に帰っては新島の清掃などに励んできました。

夫の直行さんは、移住に対して不安があったものの、突き動かしたのはおよそ6年間、新島へ通い続けて生まれた思いでした。

(直行さん)「島全体をきれいにしたい守りたいっていう気持ち」
(和子さん)「考えると現実的には不安ばっかり、先立つものや状況など。でもなるようになるのかなと思って」

2人は今、移住に向けて準備を進めています。新島で購入した空家をリフォームするのに必要な資材を船に載せ運びました。ボランティアの4人も手伝い、新島の港の目の前にある新居となる家に資材を運び込みました。そして、家の近辺に降り積もった桜島の灰を掃除しました。

(佐々木直行さん・和子さん)「『この島に来てよかった』と言われるよう、安心して来られるような島になってほしい」

佐々木さん夫婦は、夏ごろの移住を目指していて、準備がうまく進めば新島に6年ぶりに人の暮らす声が戻ることになります。

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