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2021.07.19

夏休み目前!海や川に潜む危険 子どもの命を守るには

水の事故から命を守るための対処法

MBCニュース

210628

子どもたちは来週から夏休み。海や川でのレジャーシーズンが始まります。鹿児島県内では去年12件の水難事故が発生しました。水の事故から命を守るための対処法など取材しました。

霧島市の国分小学校です。21日から始まる夏休みを前に、児童らは14日、水に落ちたときにペットボトルを使って浮く方法などを学びました。

第十管区海上保安本部によりますと、この5年間に、県内で海水浴中の事故にあった人は61人。半数が7、8月に発生しています。また、死者・行方不明者11人のうち10人は、海水浴場として整備されていない海で泳いでいました。南さつま市でも去年9月、遊泳禁止の海で泳いでいた2人が流され、27歳の男性が死亡しています。

県内では海開きが始まっていますが、去年に続き今年の夏も、新型コロナの影響で開設されない海水浴場があり、注意が必要です。

海水浴場のある16の市と町によりますと、県内28か所の海水浴場のうち、開設されているのは南さつま市、阿久根市などあわせて16か所、閉鎖されているのは、鹿児島市、姶良市などあわせて12か所です。

(第十管区海上保安本部交通部 首藤学課長)「開設されてない海水浴場は、基本的に監視員やライフセーバーがいない。何かあったときの発見や救助が遅れてしまうし、水上オートバイなどのボートとの衝突も考えられるので、管理された海水浴場に行っていただきたい」

海での事故の原因の一つに、離岸流があります。打ち寄せた波が沖に戻ろうとする時に生まれる強い流れのことで、去年7月には、阿久根市の海水浴場で、離岸流に巻き込まれたとみられる20代の女性4人が沖に流され、救助されました。

離岸流の速さは毎秒2メートル。流れに逆らって陸側へ泳ぐことは不可能で、巻き込まれたときは、岸と平行に泳ぐか、浮いて助けを待つことが基本です。

(首藤課長)「離岸流の幅は一般的に10mから30m程度と言われている。砂浜の海岸と平行に、どちらかに泳ぐと2、30メートルで流れから抜け出せる。泳ぎが得意でない人は、浮いて待って助けを求めてもらいたい」

子どもの水難事故にも注意が必要です。去年8月には、西之表市の海水浴場で、浮き輪をつけて遊んでいた4歳の男の子が母親が目を離した間に溺れ、死亡しました。十管本部では、海や川などの水辺では、子どもから目を離さず、ライフジャケットを着るよう呼びかけています。

(記者)「鹿児島市のスポーツ用品店です。マリンスポーツコーナーには大人用から子ども用まで20種類のライフジャケットが取り揃えられています。隣にはスマホを入れる防水ケースも並んでいます。」

こちらの店では、3000円台から6000円台のライフジャケットを揃えています。防水ケースは、緊急時の連絡手段として、携帯電話を身に着けておくのに便利です。

(スーパースポーツゼビオオプシア鹿児島店 前岡明香さん)「釣りや船に乗るとき以外の川遊びや海遊びでも着用することが認知されてきている。大きすぎても危ないですし、小さすぎても体に合わないので1度試着してから購入を」

これから始まる水辺でのレジャーの季節。楽しみの裏に潜む危険性や事故に遭ったときの行動を確認しておくことが大切です。

(第十管区海上保安本部交通部 首藤課長)「海水浴でも釣りでも、行く際はご家族に行く場所と帰る時間を伝えておくこと。海はすぐ隣に危険が迫ってるということを認識したうえで、ルールを守って安全に楽しんでいただければ」

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