トビウオ漁が盛んに行われている屋久島で、漁師がトビウオの生態を学ぶ研修会が開かれました。
これはトビウオの生態を学び資源管理にいかそうと開かれたもので、屋久島漁協の漁師らおよそ50人が参加しました。会では東京都の伊豆諸島でトビウオの生態を研究する東京都島しょ農林水産総合センターの米沢純爾さんらが講師を務めました。
米沢さんは屋久島の近海には31種類のトビウオがみられ、ハマトビウオは伊豆諸島などへ回遊していることを紹介したほか、近年、屋久島ではツクシトビウオの漁獲量が減っているとして、産卵環境の悪化を指摘しました。
「(産卵場所に)海藻を選択するので、むかし海藻はすごくあったと思う、いまは磯焼けが増えて海藻がかなり減っていると思います。ツクシトビウオにとっては不利」
屋久島漁協によりますとトビウオの漁獲量は2005年ごろまで1000トン以上でしたが、ここ数年は500トン近くまで減少しています。