きょうは池田高校の研究メンバーの中からリーダーの池田誠秀さんと技術担当の木村元弥さんにお越しいただきました。
Q.高校生で、このような研究を行うのはすごい取り組みだなと思うんですが、そもそもどうしてこのような研究をしようと思ったんですか?
池田さん「学校でマイクロプラスチックの調査をしようということになりまして、そのときに海底のプラスチックの調査をあまりされていないということだったので、それをしてみようと思って、このROVを使って海底の調査をしてみようと思いました」
Q.木村さんが設計を担当したということですが、こだわりや難しかった点などを教えていただけますか?
木村さん「ご紹介させていただきたい点としては、光ファイバーを使っているため、大容量の通信ができるというのと、それにより非常にたくさんのセンサーを積めることです。モーターの配置と角度が特殊で、これにより、全てのモーターを全ての方向の推進力に使えるので、同じクラスの機体に比べて倍近い推力を出すことができます」
Q.元々参考になる機械があって真似て作ったのか、割と自分で作ったのかどちらですか?
木村さん「参考にしたものは確かにありますけど、設計自体は完全に一からやって、どちらかというとオリジナルに近いです」
Q.この潜水探査機には何か名前がついていますか?
木村さん「あまつかぜという名前がついています。天津風というのは百人一首で出てくるんですけど、天井を吹き抜ける風という意味がありまして、その風のように悠々と錦江湾の中を動いてくれたらなという意味が込めてあります」
実際に動かしていただきました。
Q.今回の錦江湾でのテストは光ファイバーのケーブルが切れてしまったシーンがありましたが、あれはその後どうなりましたか?
池田さん「今回のアクシデントはスクリューにファイバーのケーブルを巻き込んでしまっておこったので、ファイバーの周りにロープで編み込みをして、あたっても巻き込まれないようにしました」
Q.これからの研究に向けても意気込みをお願いします。
池田さん「前回は30メートルまで潜れたので、50メートル、100メートルともっと深いところに潜って、あとこのROVの本来の目的である海底の堆積物を採取できるように頑張っていきたいです」