くすの木自然館の浜本麦さんに「ウミガメ」についてお話を伺いました。
もう産卵のシーズンを迎えているウミガメですが、5月~8月にかけて鹿児島県内、様々な海岸で産卵を行っているのですが、ウミガメの上陸産卵数がずっと日本一を維持しています。
島の方で上陸産卵をする「アオウミガメ」、本土の方で上陸産卵する「アカウミガメ」の2種類に分けられます。
ウミガメは基本的にはずっと海の中にいる生き物なので、上陸するのはメスが産卵する時だけなんです。
本土に上陸するのは「アカウミガメ」だけなので、「浦島太郎」に登場するカメは、「アカウミガメのメス」だということがわかります。
麦さん「浦島太郎のお話からもわかるように、昔から人間のそばにいたウミガメなんですけど、残念なんですが、最近ではウミガメにとっては住みやすい環境ではない状況が続いています。」
漂着物が多すぎて産卵に適した海岸の上まで上がれなかったり、放置された釣り具などで上陸後に大けがをしたり、テトラポットを置きすぎて上陸できる砂浜が無くなってしまったり…。
鹿児島県内も例外ではなく、そういう現象続いていました。そんな厳しい環境の中でも、鹿児島県は上陸産卵日本一を維持しています。
鹿児島県は全国に先駆けて「ウミガメ保護条例」を制定し、産卵地の市町村の方を含めて、みんなでウミガメがあがってくる環境を守っていこうと昔からしています。
錦江湾内も毎年上陸する海岸もあれば、姶良市の重富海岸の近くの松原海岸でも2012年に50年ぶりの上陸が確認されています。
ウミガメが産卵してくれると、「すばらしい海岸ですよ」とお墨付きを貰ったような気持ちになりますね。
鹿児島県では、子どもたちも保護活動に積極的に参加しています。
この「ウミガメ上陸産卵数日本一」を子どもたちと一緒守っていきたいですね。