屋久島町永田集落では、例年6000回近い「アカウミガメ」の産卵が確認される、産卵スポット。
その、ウミガメの産卵を見守るのが、うみがめの保護活動を行っている「屋久島うみがめ館」の皆さんです。
川の近くに産み落とされたピンポン玉サイズの真っ白い卵。川の近くでは流されてしまう危険性があるので、スタッフが一つ一つ取り上げ安全な場所へ移します。
今回保護した、129個の卵は、6月ごろ孵化する予定です。
屋久島うみがめ館の、日髙俊郎さんは語ります。
「あさっては集落の浜掃除もあるので、浜をきれいにしてウミガメを迎えたい」
日頃から、集落の人達やうみがめ館のスタッフが協力し、ウミガメを迎え入れる準備をしています。
永田集落、屋久島うみがめ館のスタッフ、そして、参加希望の観光客を含め、ウミガメ保護のための「産卵の観察会」を開催。
ウミガメの生態を学んだあと、まだ暗い中、懐中電灯の明かりを頼りに浜を歩きます。
撮影時は、県内外、60人の観光客が参加しました。
東京からの参加者は「貴重なものを見た。保護をちゃんとしないといけない」と語ります。
ウミガメについて正しい知識を身につけることで、また来年も、ウミガメが安心して上陸する浜を保つことができます。屋久島うみがめ館のスタッフがこれまで保ってきた“いなか浜”を、島民以外も意識して守っていく必要があります。