8月1日。
鹿児島大学附属小学校の児童10人が訪れたのは奄美大島。
海と日本プロジェクトが取り組む「われはうみの子探検隊」の活動の一環として、大切な海を感じ、海の未来について考えてもらおうと開催されました。
世界自然遺産・奄美大島の豊かな生態系を、ワークショップや体験学習を通して2日間学びます。
奄美空港を出発して、まず向かったのは名瀬小学校。
今回は、名瀬小学校の児童10人も参加します。
両校の児童を乗せたバスが到着したのは「黒潮の森マングローブパーク」。
世界自然遺産の海がつくる環境や、そこで生きる生き物たちについて学びました。
奄美海洋生物研究会 興克樹さん
「マングローブは河口にできる樹木の総称です。
サンゴ礁やマングローブが奄美大島にあるのは、暖かい海の流れがあることと、暖かい湿った空気があることで、亜熱帯と呼ばれる環境であるから。
温暖な気候であるため、奄美大島のサンゴ礁やマングローブは発達しているということです」
講座のあとは、昼食タイム。
奄美の郷土料理・鶏飯をはじめ、モズクの天ぷらやテナガエビのからあげなど、地元の海の恵みを楽しみました。
おいしいご飯で元気をチャージしたあとは、カヌーでマングローブの探索へ。
「楽しかったです。腕が疲れました」
「風が気持ち良かったです。でも重くてちょっと大変でした。マングローブはいろいろな自然があってすごいと思いました」
「思ったよりまっすぐ進まなくて苦労しました」
さらに、マングローブの干潟も散策。
マングローブを形成する植物、またそこに住む生き物について実際に見て・触れて学びました。
「(Q.マングローブを探索してみてどうだった?)陸(干潟)に行ったときはカニとかいっぱいいた。めっちゃ小さいやつ」
カヌー乗り場の近くでは、マングローブに生息する絶滅危惧種・リュウキュウアユを観察することもできます。
最後は、7月にオープンしたばかりの奄美大島世界遺産センターを見学。
ここでは、奄美大島の世界自然遺産の森とそこに住む生き物たちについて学び、実際にフィールドを歩いているような体験をすることができます。
奄美の自然についてたっぷり学んだ子どもたち。
最後は、1日を通して学んだこと、体験したことを振り返るまとめ学習を行いました。
Q.1日目の感想は?
「マングローブに色々な生き物が住むことで、環境の保護にも役立っていてすごいなと思った」
「マングローブが生命をつないでると思いました」
「カニがマングローブのあたりに一番いた。シオマネキガニが迫力があって、ハサミが細かく動いていたのがすごいなと感じました」