8月1日と2日の2日間に渡って行われた、日本(にっぽん)財団が主体となっている「海と日本プロジェクト」の取り組みのひとつ「われはうみの子探検隊」in奄美大島。
鹿児島大学附属小学校と名瀬小学校の児童、合わせて20人が参加しました。
2日目のスタートは名瀬港から。
子どもたちが身につけたのは…ウェットスーツ。
シュノーケルとマスク、フィンを持ってシュノーケリング体験に出発です。
船に乗り込み、沖合へ。
ここで海中のサンゴ礁を観察します。
「気持ちよかった」
「魚が見れた。」
「いっぱい魚が見れて楽しかったです。」
「サンゴの中に隠れる魚が可愛かった。奄美だからこそこんな海が見れるんだなと思った。」
奄美の自然を満喫した子どもたち。
続いて訪れたのは「ばしゃ山村」のレストラン。昼食を通して、奄美大島の食文化を学びます。
この日の昼食は、地元ではウンギャルマツと呼ばれている魚を使った「ウンギャル丼」。
NPO法人奄美食育食文化プロジェクト 理事長 久留ひろみさん
「奄美で『マツ』というとアカマツ・クロマツなどがあるんですけど、漁師さんに聞いたらおめでたい時に使う魚ということです。今回はウンギャルマツ(=アオダイ)を漬け丼にしています。」
昼食の後は、2日間のまとめ。
マングローブやサンゴ礁、奄美の海の豊かさを感じる食文化など、それぞれ学んだこと・体験したことを作文にまとめ、代表の児童5人がそれぞれ発表をしました。
「私は今回の『われはうみの子探検隊』に参加して、改めて知ったことがありました。
まず一つ目は、マングローブの黒っぽい泥のことを『デトリタス』ということです。デトリタスは、カニなどの小さな生き物のエサになって、それらを食べる大きな鳥や魚なども集めてくれるという、とても大切な役割をしていることが分かりました。」
「僕は、陸と海がつながっていると思っている。海や漁獲のことを考える前に、陸をきれいにしたほうがいいと思う。
具体的には、地球温暖化などを防ぐために、二酸化炭素を削減・ゴミを海に捨てないということや、マングローブなどの植物を守っていくことが大事だと思う。」
「『われはうみの子探検隊』では、日本の海について学びました。
日本の海をきれいにするために、自分たちに出来ることが必ずあると思います。これからも豊かな海について考えていきたいです。」
忘れられない夏休みの思い出をつくった子どもたち。
世界自然遺産・奄美大島の雄大な自然を感じ、海の未来について考えてもらうきっかけとなった2日間でした。