”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み『日本さばける塾 in 鹿児島』を9月18日(土)に開催し、5組14名の親子が参加しました。今回は基本のアジと地元の特産品であるキビナゴに挑戦しました。このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で行われました。
今村学園ライセンスアカデミー・宇都正浩先生にご指導いただき、まずは基本であるアジの三枚おろしに挑戦しました。参加者のほとんどが、魚丸々1匹をおろすには初挑戦で、なかなか入らない包丁に悪戦苦闘する様子もありましたが、親子協力して無事にアジを三枚おろしにすることができました。
アジで基本を学んだあと、産地ならではの調理法にチャレンジしました。小さくて身も柔らかく鮮度が命のキビナゴは、包丁を使わずに、指で頭を落とし、骨と内臓を取り除くという「手開き」に挑戦しました。2匹、3匹と挑戦するうちに上達し、意外と簡単にさばけることに驚いている様子でした。
地元ならではの調理法がたくさんあり、生でよし、焼いてよしのキビナゴを、今回は、アジと一緒に油で揚げてフライにしてお弁当を作りました。
イベントの中では、海と日本PROJECTin鹿児島実行委員会の推進リーダー「柴さとみ」と公式キャラクターである鹿児島の海の広報担当こと、「キビ ナゴ助」に登場してもらいました。鹿児島県は南北600キロ、四方は太平洋と東シナ海に囲まれ、黒潮の玄関口と呼ばれ、豊かな海には日本のおよそ6割の魚種が確認できる恵まれた環境がありますが、今起こっている、魚離れや海洋ごみ問題による水質汚染について、日本の海から地元の海ごみ、養殖事情など、キビナゴ助からのクイズも交えながら学んでもらいました。
子供たちは、食を通して自分たちにできることについて考え、キビ ナゴ助からのクイズにも挑戦し、意外なクイズの解答に驚く様子もみせ、楽しく鹿児島の海について学んでいる様子でした。今回のさばける塾を通して、海のごみが原因で食べられる魚が減ってしまうことや、魚を食べることで海の魚を守れること、海の現状、魚のおいしさが伝えられるイベントになりました。
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イベント名 | 日本さばける塾in鹿児島 |
参加人数 | 親子5組 14名 |
日程 | 2021年9月25日(土) |
場所 | 今村学園ライセンスアカデミー |
主催 | 海と日本PROJECT in 鹿児島実行委員会、日本さばけるプロジェクト実行委員会 |