鹿児島市の桜島フェリー袴腰ターミナル内で行われたのは「海と船の作文コンクール」の表彰式です。
このコンクールは海洋会鹿児島支部が行ったもので、小中学生から海や船を通して経験したことや楽しかった思い出、また、将来の海や船に関連する職業などへの思いを書いた作文を募集しました。
表彰式には応募151作品の中から入賞した8人が出席し、受賞作品を朗読しました。
中郡小の合田蒼生さんは鳥取から鹿児島に引っ越すときに友達と別れるのが嫌で不貞腐れたまま乗ったさんふらわあでの思い出を書きました。
「フェリーのおふろは広くて、すごく温かくて、大きなまどからは夕日にそまった海が見えた。体をあらい流したのといっしょに、ぼくのモヤモヤした気持ちもあらい流されたみたいに、ぼくの心はワクワクでいっぱいになった。おふろからあがると、ぼく達は夕食のレストランに向かった。バイキングだ。何にしようかなやんでいると、店員さんが志布志のおさし身をすすめてくれた。食べると、すごくおいしかった。おかわりに行くと、鹿児島にはおいしい食べ物がたくさんあると教えてくれた。ご飯を食べ終わるころには、ぼくは鹿児島に着くのが楽しみになっていた。」
川上小の平岡野々花さんは将来の夢について書きました。
「わたしはしょうらい船を動かす、うんてんしゅさんに、なりたいです。そして、たくさんのお客さんをのせて、うごかすすがたを多くの人に見てもらいたいです。大好きな海で、はたらくことが、できるように、学校のお勉強や海についての知しき集めをがんばっていきたいです。」
受賞者らは思い出や自分の夢を叶えるための決意などを綴り、ふるさとの海や船への思いを新たにしていました。
海洋会鹿児島支部長 今村洋一さん
「日本人の命を支えている源が海であり船ということを理解していただいて、みんなにも知ってもらいたい」