屋久島、永田岬にある屋久島灯台。
1897年明治30年に初めて点灯されてから100年以上屋久島近海を通る船の安全を守り続けてきました。
屋久島灯台、そして全国の灯台の魅力を発信しようと進めているのが「燈の守り人プロジェクト」です。
燈の守り人製作委員会プロデューサー 柴田英知さん
「地域をあるいは島、もっと言えば国を守り続けている灯台が誰にも褒められることなく、ずっとその役割を果たしていて、孤高で男前だという発想からイケメンに擬人化したら、灯台に思いをはせてくれる人、灯台に来てくれる人が増えるんじゃないかというアイデアから生まれたプロジェクトです」
1月、屋久島町役場で行われたキャラクター贈呈式。
屋久島灯台を擬人化したキャラクターがこちら。
その名も「屋久島灯台の守り人」
たくましい体つき、武器のモチーフは竜の頭が付いた綱。
必ず引き分けにするという屋久島の伝統行事「十五夜綱引き」から着想を得たそうです。衣装は織物の模様をあしらっています。
この日は、プロデューサーの柴田さんから荒木町長にキャラクターや物語も無償で活用することを認める贈呈書が渡されました。
屋久島町 荒木耕治町長
「最初見たときにすごく力強いキャラだと思った。色々考えて有効利用を全国の灯台の皆さんといっしょにやっていければ」
さらに、県内では、南大隅町にある佐多岬灯台も擬人化されました。
優しい顔立ち、衣装は青と白を基調とした美しい色合いの振袖を身にまとっています。
南大隅町 石畑博町長
「見ているうちに佐多岬灯台・佐多の御崎祭りのイメージがだんだん湧いてきた。(キャラクターを通して)きれいな佐多の海、佐多岬をイメージしてほしい」
今後、「燈の守り人プロジェクト」では、全国の灯台を擬人化し、連作ボイスドラマや漫画アプリでオリジナルストーリーを配信する予定です。
燈の守り人製作委員会プロデューサー 柴田英知さん
「普段海に行かないようなサブカル層の人たち、マンガ好きとかオタクとか、そういう文脈で語られる人たちもALL JAPANの中の一つの層なので、そういった方々にもぜひ海や灯台の未来を考えてもらえるようなきっかけの一つになれば」