レポート
2024.08.30

8/24・25「われはうみの子探検隊~錦江湾の宝物を守れ!」を開催しました!レポート①

われはうみの子探検隊2024

一般社団法人 海と日本PROJECT in鹿児島は、2024年8月24(土)と25日(日)の2日間に小学5・6年生20名を対象として、鹿児島県垂水市・鹿児島市にて錦江湾の水産資源と環境の変化について、マリンアクティビティや食の体験を通じて学ぶことを目的としたイベント「われはうみの子探検隊~錦江湾の宝物を守れ!」を開催いたしました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる❝日本財団「海と日本プロジェクト」❞の一環です。

イベント概要

錦江湾は、中央に活火山の桜島がある鹿児島のシンボルで、内湾に関わらず水深230mの深海湾で世界的にも珍しく、その特徴から水産資源が豊かで特徴的です。イケスは不快水深帯に設置することができ、カンパチの養殖が日本一、また深海魚が種類多く豊富に獲れます。

しかし、課題は多く、深海魚は水揚げしても儲からないため、未利用魚として海上廃棄され、また、内湾であるがゆえに、生活排水が流れ込み、水質の悪化を招き、赤潮が発生、水産業に大きな被害を与えています。

そこで今回、子どもたちが「錦江湾の水産資源を守る」をテーマとし、マリンアクティビティや食の体験を通じて、カンパチや深海魚、環境の変化と改善への取り組みを学び、深海魚を利用した商品開発を行い、海の未来を救う新商品の開発に繋げます。

 

開催日程:2024年8月24日(土)・25日(日)

開催場所:鹿児島県垂水市・鹿児島市

参加人数:20名

協力団体:鹿児島大学水産学部・垂水漁協・マリンパークたるみず・鹿児島県漁連・Table of Smile

錦江湾の宝物 日本一のカンパチ養殖体験

1日目、垂水市の垂水漁港に向かいました。まずは、垂水漁協の川畑さんから日本一のカンパチ養殖について、歴史や工夫、そして温暖化による環境の悪化など、養殖の現状と課題を学びました。以前は水温が30度を超えることは年に数日程度だったのが、去年は40日程度になり、カンパチにストレスがかかったり、北上してきたサメが網を食い破るなどの被害が出ているそうです。

講義のあと、餌を保存している-20度の冷凍庫を案内いただき錦江湾の養殖場で餌やり体験を行いました。スコップで餌を投げ込むと、2000匹ものカンパチが一斉に餌を食べ、その姿に子供たちは大興奮でした。また、生け簀に向かう最中に、イルカの群れが船を追走する一幕もあり、子どもたちの記憶に残る体験になりました。

 

錦江湾の食文化を知る!日本一のカンパチを堪能!

餌やり体験のあとは、漁協の方に朝獲れたカンパチの解体を目の前で見せていただき、獲れたて捌きたてのカンパチの刺身を味わいました。カンパチの刺身を食べたことがない子はもちろん、食べたことがある子も「歯ごたえが全然違う」「背中とお腹の部分で味が違った」と感激した声が聞こえ、たくさんあった刺身はすぐになくなってしまいました。そのあと、漁港が運営する食堂「桜勘食堂」でカンパチの漬け丼を堪能しました。「脂の乗りが違う」「さっきの刺身とは違った美味しさがある」など、大人顔負けのコメントが出てきました。

昼食後は、鹿児島大学水産学部 鳥居教授の講義で、錦江湾が世界でも珍しい内湾で深海があるという地形的な特徴や、その錦江湾ならではの養殖に適した環境、深海魚も獲れて魚種が豊富などの水産資源のこと、そして環境悪化により獲れる魚種が変わって漁師が苦労していること、赤潮被害などで養殖に被害が出ていることなどを学びました。

 

イベント詳細

イベント名われはうみの子探検隊~錦江湾の宝物を守れ!
参加人数20名
日程2024年8月24日(土)・25日(日)
場所鹿児島県垂水市・鹿児島市
主催一般社団法人 海と日本PROJECT in鹿児島
協力南日本リビング新聞社/鹿児島大学水産学部/垂水漁協/マリンパークたるみず/鹿児島漁連/Table of Smile
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