7月7日に東京虎ノ門にある日本財団ビルで「親子で学ぶ海のそなえ教室」が開催されました。
このイベントは、毎年凡そ30人の子どもたちが海で命を落としていることをうけ、親子で海の安全について学んでもらう為に開催されました。
このイベントは、日本財団が2015年から推進している「海と日本プロジェクト」の一つで、親子で海の安全について学ぶ事を目的として、今年初めて開催されました。
2012年に、幼稚園のお泊り保育の川遊び中に川が増水し、1人息子を失った吉川優子さんが講演しました。
慎之介ちゃんは、当時5歳。幼稚園では、子どもたちのライフジャケットを用意していなかったといいます。
吉川さんは、安全への意識や知識を、保護者だけでなく地域や学校などでも持つことが大切と訴えました。
十管本部によりますと、鹿児島県内では釣りや遊泳中など、海のレジャーに伴う事故でこの10年間で147人が死亡しています。
また、過去10年間では、ライフジャケットを着用していなかった場合、およそ半数の人が命を落としたのに対し、着用していた人は90パーセントが助かりました。
イベントに参加した21人の子どもたちは海の安全にまつわるクイズに答えたり、ライフジャケットの着用体験をして備えることの重要性を学びました。
親子で学んだ海の安全。参加者たちは、正しい知識を持ち、しっかり備える事の大切さを実感していました。
今回のイベントで強調された“備え”ですが3つあります。
人は一瞬で溺れてしまう事や海でやってはいけない事をしない。
誰かが溺れていれば助けにいかずに、浮き輪を投げるとか人を呼ぶとか対応策を考えておく。
ライフジャケットなどの個人用浮き具を着用する
など、この3つの「そなえ」を万全に楽しい夏を過ごして欲しいです。